道など無かった。そんなに判りやすいものではなかった。
それに気がつくと、判りやすくも視界はパッと晴れ、自分が後戻りのできない、極めて半円に近い地形に立たされていたことを知る。
一本一本の道筋がはっきりと示されているわけではなく、いくつかの似たような感触を覚えさせる「方向」が、そこにはあるだけだった。
突然、後ろから、前に進むことを強要された。私は半歩か、あるいはそれに満たない程度のたたらを踏まされた。
きっとそれの繰り返しなのだろう。ずっとずっとそうなのだろう。私がそう思い、うんざりしそうになった、そのときだった。
2つの選択肢が追加された。
それらは全く別のものでありながら、しかし、もたらす意味は全く同一のものでもあった。

  上か、
  
左か前か右か
  
  下か。
 
               ふぅ 
 
そう嘆息しつつ、

私は選んだ。
 
 
1+1=2
正解です。

しかしですよ。

1人+1人
となると話は変わってきますよね。

よく(物語などで)聞く台詞から抜粋いたしますと、これの答えはおおよそ2以上の数字に落ち着くのが相場に思えます。

無論そうではない場合もございましょう。
2どころではありません。1以下になることだって珍しいことだとは私には思えません。

結局のところは、それらを総合して、なんでもいいのですが、おおよそに平均してみたりすると、あっけなくそれは、2くらいに収束していくんじゃないかとも思えてくるんですよね。

…ま、それはそうとしてです。

いざ一人になったときに、自分が原点割れを起こしてさえいなければ、いいんじゃないですかね。

それで、ね。

ところで、そうはお思いになられませんか?

そこにおられる、あなたがたに訊いてるんですよ?

ねぇ?

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