……独り言?
 
 
そこには意味も無く。
理由も無く。

  も無く。

では、そこには何があるのか、そう訊ねられると、
見た目には借り物らしい言葉こそありそうではあるが、しかし、それも決して確実なことではなく、
いまこうして発している言葉すらも、果たして本当に自分の言葉なのかどうか、100パーセント確かな事など判るはずもない。

人の真似事をしているのかどうか、とか、引用しているとか、ここではそういったような伝聞系の話をしているのではなく、

自分の発した言葉が、
実は自分とは違う別の「何か」によって送信された、
他ならぬソレの意思の込められた、ソレの代弁の言葉であって、
自分は、単にソレの言葉を反芻しているに過ぎず、
いま、こうして誰かと(あるいは自分と)何を意識するでも無く、

もしかしたら慈悲めいなものかもしれない、

その「何か」の動く目的によって、
お話をさせてもらっているだけなのかもしれない                                
              
それがどれほど有り得ないことであろうとも、同様にそれが100パーセントありえないと言い切ることも出来ない、

もっと言えば有り得ないなんてこと、そうそう無い気すらするが、
つまりはそういった疑問を持つことも出来ないではない。

しかしそうなると、また別の問題が生まれてもくる。

それは即ち、
もしかしたらどこかで自分の意思を受け取っている「何か」がいるのかもしれない

そのような希望めいた憶測の可能性をも肯定する必要が生まれてくる。

さらには、自分に言葉を送っているかもしれない「何か」も同様に、また他の「何か」からの意思を代弁しているに過ぎないのかもしれない、
そういった考えに及ぶこともできる。

こうなってくると、もはやどうしようもない。

俺は…

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