梏桎

2006年3月11日 Fiction
「信じちゃうんだから仕方ないじゃんかよ。お前ら、そんなに俺に信じられたくないんだったらさ、俺を騙すのをまず止めろってーの」
 
 
 
なんでもかんでも信用してかかる奴もいれば、

なんでもかんでも疑ってかかる奴もいる。

それでも別にいいじゃん。

どっかで迷惑かけるんだろうけどさ。

騙されてばっかり。自分の迂愚っぷりにもイイ加減ウンザリもしてるよ。

…知るか。

よろしく、たっぷり迷惑被ってくれ。

お前らを騙す気なんてものは俺には無いけど。

結果的にそうなる事はあっても、
別に意図してそうしたいとは考えもしてないし、
多分これからもしない。

俺がお前らの言葉を鵜呑みにしてるんだ。
お前らじゃない。
いま騙されてるのはお前らじゃない。

さっきも言ったけど、
俺はお前らを騙すつもりなんて
これっぽちも持ち合わせちゃあいない。

お前らはお前らが一番冴えてると思うやり方で
やっていけ。
好きにやってしまえ。

受け取る奴の都合で
解釈なんてもんは
いくらでも捻じ曲がっちまうもんだ。

捻じ曲がって正しくなることもある。
捻じ曲がって不正になることもある。
初めから捻じ曲がらないこともある。

正しい、か。
まさか。
まさか、な。

ごめんな。
存知でも蒙昧に振舞っているという可能性を考慮できなくて。
本当にごめん。

面倒くさい奴なんだ、俺。
学習してくれよ、俺。
気分屋すぎるんじゃねえのか、俺。

ああ。
本当に、本当に言いたかったことは
たった一言だけだったよ…。
 
 
 
 

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