2006年6月19日 Fiction
雲の動きに軽快さを感じた
履き慣れていない革靴
くつずれの跡がどうしてか右足にだけ残った

走っても走ってもいつまで経っても
僕たちの間に広がるものは
かつて保存された距離密度連鎖

蹴って
跳んで
伸ばして

駆けて蹴って伸ばして
断ち切れない
潜伏は不可能

この邪魔な右足を捨ててしまいましょう
この邪魔な右足を棄ててしまいましょう
コノジャマナミギアシヲステテシマイマショウ

耳を澄ませて
差し伸べた僕の手
僕の嗚咽

こんばんは
今宵も夕に塗れたキミへ
今宵の紅を曳いてあげる

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