ZOO

2006年6月22日 Fiction コメント (2)
傘を閉じろよ 狭いんだろう?
窮屈なものを更に窮屈にしてまで そんなものから身を守ってもね
鼠とか羊とか光速で駆け回る虎とかがはしゃぐ 賑やかな遊技場 今のとこあたしだけのシネマ
下向いて最寄の駅へと急ぐ 忙しい人たち 惜しい人たち
突き刺さる雫を悠然と弾く 黄色い艶々の塊 ぼやけた空間が這う
誰も視線を止めない きっかけが必要なんだ 簡単な仕掛け

もういいかい
   もういいかい
      もういいかい
      
   いいのかな まあいいか
      
      それじゃあ最後の仕上げをしようか!
      
抛れ
気にするな
周りなんて気にせずテキトーに
きっと不思議なことが起こるはずさ
傘立てなんてあっちの方から寄ってくる
それは彩色けばけばしい ゴミ箱・ゴミ箱・ゴミ箱…
湿った前髪の先が尖っているのは あんただけのシネマを道案内しているってこと あんた知ってた?
地図になんて納まるわけが無いよ なんであれそれが仕舞えるということは それはそこまでのものということ
(実はあたし 憧れているんだけどね)
さ そろそろあんたも飽きたでしょうに まだソレを刺し続けるつもり?

「柄、折れてんじゃんか」

コメント

nophoto
三郎
2006年6月23日5:27

心に突き刺さる、素晴らしい落とし方だと思いました。

ホイスカーズ
K猫
2006年6月25日11:25

コメント?

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