踊る波浪に飛沫く花弁 今は陽の射さぬ小径へと飛び込む
とうとう見つからなかった アノ子はお空にいなかった
いないよね いない いない いない
羽ばたきすぎて羽根が皺くちゃに草臥れてしまった こんな姿アノ子に見せられるはずなどない
いないのにね いない いない いない
そう見せられない
だが
それは十分な理由となる
くすんだ嘴を先にして飛ばせ急降下 速度は出来うる限り
普段ちっぽけな塵ですら この瞬間は極上の凶器
いない いないのだ なにを構う必要がある
速度は出来うる限り 速度は出来うる限り
速度は身を焦がすことも ない
「どちらに」「しようかな」「神様の」「いうとおり」
天野月子 戸倉弘智 CD ポニーキャニオン 2006/05/31 ¥1,050烏
硝子
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