2006年7月31日 Fiction
いつもとは違う場所で電車が止まる。
この緩やかなブレーキの掛け具合から判断するに、ひとまず人身事故が起こってしまったわけではないようだ。
波紋が拡がるように、軽いざわつきが車中のあちこちで呟かれ始める。
大した危険が無い、それが判っているアクシデントへの反応なんてものは、子供もオトナも大差ない。

僕は、そういったその他大勢の人たちとなんら変わりない、一人の傍観者としての装いを徹した。

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