2006年8月8日 Fiction
おもちゃ箱があった。
覗いてみると、底には一体のお人形が横たわっていた。
四肢をだらしなく放り出したその人形は、お腹を開かれていた。
元々はふっくらとしたシルエットであったのだろう、余った布は人の皮膚がよじれたかのように寄り、乱れ、明らかに人形は人為的な手段で、このようなぺしゃんこな姿にされてしまっているのだった。
確かめるまでもなくお腹の綿はすっかり抜かれていた。

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