枝道で、くつろぐ花を揺らす露風。
枝葉をすかして注がれる、かれの日差しも、慈雨の萌芽にわが道を譲る。
たちこめだす“むら雲”の一団を、花はぼんやりと見やり、その一方で、蒼白の敷石を、にらむように鳥瞰する、多年のひとりぼっち、漏れるふふと縷々、それでいてその日暮らしの大雑把な吐息。
千言万語の一オノマトペ。
ひたり蝶がとまる。

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