さくら

2007年4月3日 Fiction
オカリナの音が桃色のはなびらに酔い染まる。
みずみずしく甘美な腐敗、澱む屑葉はヒールの底のそのまた底。
いのち芽吹かん、はじける兆し。
いまやかすむ、うがたれた残滓。赤茶色いバトンが、そこかしこにころがりねむる。

目撃したのは、ちぃちぃと鳴く、この子あの子。

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