遮音

2007年6月13日 Fiction
ゆれる緑をしゃりと摘まんだ
風にこぼれそうになっていた一本の線が、こちら側へと引き戻された
こわしてしまおうが、たすけようが、どちらでも構わないだろうに
こうして支えたのが気紛れであったのと、それは同じだと言う
妨害にも、練習は容赦なく要求される
しかし、そのことを知らずに、
とうに完成されている邪魔の仕方を
いつしか会得してしまっていたがために
手は、耳を塞ぐ選択を知らない

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