{{王}}

2009年9月16日 Fiction
その抄録に、国民の飢餓に関する記述は皆無だった。点在する滲んだインキから雄弁な痛みを引き出すために、感覚への湧き出す疑問を押さえつける以外の苦労をこの身に招くことは、とうとう無かった。

王は沈黙を守る。ままで無言を語る。

コメント

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索