第一印象レビュー/PIONEER SE-CL40
2009年10月10日 イヤホンヨドバシカメラで4980円で購入。
▽音質、高中低のバランス
・音質自体は悪くないと思う。崩れることなく、
しっかり鳴らしている。艶っぽいわけではないのだが、
滑らかというか、流暢なイメージ。
・シャリつきは少し感じる。
・ボーカルは埋もれることもなく、問題はない。
・低音域が少なめ。外で聴いていたから余計にそう感じたのかも
しれない。ここの圧を重視する方にはあまりオススメできない。
・中音域の中でも、高音よりの箇所に、そこそこの厚みがあるよう
に感じた。が、低音が少ないから、余計にそう感じるだけなのかも
知れない。量は適量だと思う。
・高音域は綺麗に鳴らせている。それでいてそれほど刺さるわけ
でもなく、滑らかで聴きやすい。このイヤホンの特徴(良さ)は、
高音域にあると感じた。
▽臨場感
・平面的といった印象。上下左右は問題ないのだが、
どうにも奥行きが感じられない場面がある。もっとも、
この価格帯にそこまでを求めるのはいささか酷な気はする。
・ところで音場というものがイヤホンやヘッドホンには
あるらしいのだが、正直、よくわからない。
耳元で聴こえるというよりも、ちょっと離れたところで
聴こえることが多いように感じたので、これは広めというか、
普通なのだろうか。
▽ハード
・イヤーチップは大・中・小・極小が付属。堅い。堅すぎる。
こういってしまっては何だが、使い物にならなかった。
・付属のイヤーチップがどれも耳に合わなかったため、
Shureのソフト・フレックス・イヤパッドに変更。
結果、装着が可能になり、装着感も悪くは無かった。
・付属のものよりもShureの方が、イヤホンに刺す円柱の
部分が長く、耳に入れ易かったことも、わたしにとっては
良い方向に傾いた。
・だが、装着している間はあまり気にならなかったのだが、
耳の後ろ側に本体があたっているのか、若干そこに痛みが残った。
わたしの場合は、長時間の装着には向かないのかもしれない。
・タッチノイズはほとんどない。クリップが付属しているが、
使用せずとも問題はない。ズボンのポケット等から伸ばす人は
揺れ防止のために活用しがいがあるだろうと思う。
・プラグはストレート。ケーブルも、接続部も普通。問題は無い。
・色はブラック、シルバー、パープル、ピンクがある。
CL35にはシルバーとピンクが無い代わりに、赤と白があった。
個人的には赤か白のイメージが好みだったため、少し残念。
・音漏れは、どうでしょうか。鳴らしながら睨まれたことが
ないので、大丈夫かとは思っていますが。
・しっかり嵌めれば(嵌れば)、密閉感はあり。
・電車のアナウンスが聞き取れる程度には、外の音も
聴こえる。が、曲によっては、車が後ろから接近していても
気がつけないレベルのため、外での使用には注意。
▽個人的イコライザ設定(SONY)
・やはり低音域の弱さがネックだったため、低音を増量。
が、どうも違和感があり、ためしにクリアベースのみと、
クリアベース以外とを増量して、それぞれの場合で聴いて
みたところ、クリアベースのみの増量でようやく納得のいく
音が鳴る。
・低音を増量した影響か、少しボーカルが聴こえにくくなって
しまったため、真ん中を増量したのだが、どうも違う。
・そこでその上下を弄ってみたところ、以下の設定に落ち着いた。
・低音を多めに弄ってしまっているのだが、これでちょうどよく
聞こえるので、わたしの耳にとっては、やはり低音は少なめに
聴こえているのだろう。
・クリアベース +2
・400Hz ±0
・1kHz +1
・2.5kHz ±0
・6.3kHz +1
・16kHz ±0
▽総評:65点(イヤーチップが合うなら75点)
・まず、イヤーチップは駄目駄目でした。初めについていた中は
耳には入りましたが、まったくピッタリせず、かといって大に
したところ、そもそも耳に嵌りません。
試聴して、耳に合うかどうかを確かめたほうが良いでしょう。
・イヤホンに嵌める円柱部の穴の大きさがそれなりに大きく、
耳に合うイヤーチップがあれば、それを流用してもよいかと。
ともあれ、イヤーチップ次第です。
・耳にさえ嵌れば、音もハードも、性能的に問題はないと思います。
ただし低音だけは他の域と比べると少なめなので、
低音の厚みに重点を置いている方には向かないかと思われます。
・イコライザの結果、好みの音に仕上がりました。
あとは、ごくたまに感じる、音の平面感と、
若干の耳の痛み(これは特に個人的)にさえ目を瞑れば、
十分に使用に耐える、といったところ。
うん。某サイト様に影響されまくり。
コメント