迷いに迷った挙句、当初狙っていた新発売のAではなく、今年の4月に発売になったXを選びました。3年ほど付き合ってきたスティックタイプが特別不満のある出来というわけではけっしてなかったのですがSマスターとかいう魅惑の新機能に目を奪われてしまってはどうにもこうにもと前置きつまりちょっとしたいいわけを置いているということがXの満足度がお見事100点満点というわけではなかったということを表しているわけですね(知るか。

そんなわけで、触り始めてまだ3日も経っていないファーストインプレッションをとりとめもなく、自分への備忘録として残しておきたいと思います。
 
 
 
まず、まったくの予想外だった不満点という意味では、いまのところ一つしか見つかっていません。正直、それが致命的な欠点でなければ、ほぼ満足のいく出来だったんですが。

細かいところであることは重々承知してはいるのですが、アルバム単位で曲を飛ばすことのできないという点が、それです。

これまでは普通に可能だったんですが、どうやら完全に削ぎ落とされてしまった模様で。これだけはことさらに残念。とりあえず曲を入れておいて、気分で選ぶ際に、ワンタッチで次へ次へと飛ばせるのがとても使いやすかったんですよ。うーん。ファームで復活しないのかな。ソフト的な機能だと思うから、復活もありえないことではないと考えているんですが。

一気に飛ばすためには、一度タッチパネルで操作する必要があり、それではXを購入した理由のひとつである、わざわざ胸ポケットから出すことなく操作が出来るという利点が大きく殺されてしまい、胸ポケットでは操作がしにくいAよりは多少マシといった程度の利点、あるいはジャケットのポケット等に入れているとすれば、むしろAよりも使いにくいのでは?という残念な結果になってしまっています。また、タッチパネルの誤動作を防ぐために、基本的にはロックをかけて持ち歩く結果になっており、この点も、わざわざタッチパネルを操作するためにロックを外すという、余計な動作が増え、微細ながらもストレスになってます(ちなみにロックは、完全ロックか、タッチパネルのみロックかを選べます。わたしは後者を採用しています)。関連して、曲を選ぶのに結構なタッチが必要なことが、結果的に悪い方向に影響してしまっています。

つまりまとめると、曲を選択するのがめんどいという、ものぐさでエゴな話ではあるんですが、人それぞれ拘りがあるというか、自分としては結構な問題に感じています。慣れるまでは戸惑うこと請け合い。なにせ3年間、その操作をしてきましたから。

希望を言えば、1曲飛ばすか、アルバム単位で飛ばすかを、ハードのボタンでオンオフができれば最高なんですが(スティックタイプでは出来てました)、ハードの機能をソフトで変更するのは難しそうなので、贅沢はいいません。ほんと、復活してくれないかなあ。曲のタグの作り方でなんとかならないのかな。いろいろやってみよう。

次に、おおむね分かっていた不満点。それは転送速度が相当なレベルで遅いということ。測ったところ、だいたい2Mの転送速度ってところでした。この遅さは、まあなかなかのものです。まあ、これはある程度覚悟していましたので、許容できます。なお、ドラッグアンドドロップ転送に対応こそしてはいますが、正直、転送速度が遅すぎて、見ているとイライラすること請け合いです。バッチ的にほうっておく形(つまりソニックステージのように、登録しておいて、あとで一気に転送する感じ)をエクスプローラーでも再現してやらないと、ちょっとやってられないかな。まあ、わたしはソニックステージでまとめて転送していますし、もともともこのくらいのスピードでしたから、さほど気にはなりませんでした。

そういえば、AはXの3倍のスピードで転送できるとか。ちょっとうらやましい。
 
 
 
こっからはいいとこ(悪くないところ)。音の進化。Sマスターだからかは分かりませんが、これまでよりも上の域の存在が感じられているような気がします。これまで漠然と感じていた物足りなさが、緩和されたってイメージ。とはいえ、このくらいはやってくれないと、アップルを選ばない理由にはしにくいとは思う。

大容量も容易な検索。32Gもあれば、下手にロスレスにしていなければ、相当な量が入ります。頭文字移動で緩和はされていたようですが、それをAのようにボタン押しで探すのは、なかなか骨が折れそうです。Xは、頭文字移動は、ちょっと小さめで操作しにくいところは確かにありましたが、押しっぱなしで左右に移動して、目的のところで離すなど、対策はあります。動きもそれなりにさくさくで、曲を探す事自体に不満はありません。
ただ、ジャケットをタグに登録していなかった自分としては(訊きたいときにCDを非可逆して、それを残してるだけなもんで)、ジャケットで曲を探すのが実はもっとも楽な探し方だっていうのは、なんというか、これまでの自分の怠けが呪わしいというか、悔しいというか、筋違いですが、そこかよと。暴発すると、変な曲に飛んでしまうんですよねえ。オフにできたら嬉しかった。

操作性。隅のほうにタッチする必要が結構ありますが、反応は悪くないので、まあ、不満というほどではなく、問題はありません。

画面の見え方。輝度を4(初期は3)にすれば、明るい電車の中でも余裕で見えます。外でも、手で少し隠してやれば、まったく見えないということもなく、まあまあいけるかなあと思います。

基本的に音楽を聴くだけなので、ほかの機能や、音楽と関係の薄い部分は、とりあえず触ってみた程度にしかいじっていません。よって詳しい言及は避けます。とりあえず、ワンセグはまあまあ入ります。ただし、アンテナはイヤホンとイヤホンプラグの間に挟む形のものなので、ちょっと邪魔です。つけなくても、外なら、まあ大丈夫。室内だと、アンテナないと、けっこう厳しいかもってところです。
 
 
 
総合すると満足はしています。弄りがいがありそうというか、使いこなしがいがありそうな機種なので、うまく付き合っていければと思います。

・・・アップデート。機能の追加は無いような気がするんですよねえ。メインの目的はバグフィックスでしょうし、機能を追加するのであれば、次の新機種に持ち越されてしまいそう。ひとつの機種を長く使いたいとは思ってはいるんですが、もしも今いだいている不満点がすべて解消されていたとしたら・・・うーん。
こんなご時世ですし、この辺の対応(企業態度?)次第で、企業の好感の持たれ具合って意外と変わってくると思うんですよね。ソニーさん、どうぞよろしくお願いします。
 
 
 
( ・__・)ノ" サイナラー

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