悪意には無自覚なものがある。
胸の底にあって滲み出てしまった悪意のこともあるし、
そのようなことは思いもしなかったにも関わらず、
結果的には前者と変わらなくなってしまった悪意(行為)もある。
 
無垢な邪魔者に悪意は無い。ただ悪意を向けられる。
そうして悪意は繁殖する。悪意の無いところから連鎖的に。
 
ところで悪意には意図的なものも勿論ある。
恣意性が露見しない限りにおいて許容され得る、
この口数の少ない悪意が広まることはあまりない。
狭く深く、針のように突き刺さる、目立たない悪意。
 
さて。どちらを選ぶかと訊かれたのだが。

コメント

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索